日本人であることの喜びと誇りを感じる 次世代に伝えたい現代の平屋
夏はホタルが飛び交う、豊かな自然に囲まれた立地。
恵まれた環境にしっくりとなじむ、純和風建築の住まい。
日本人の心に響く、建物の魅力を再発見させてくれる本格数寄屋造りだ。
その深い木の表情に、ハッとするほど惹き込まれていく。
金属の釘ではなく、ほぞ穴や込み栓を使用した細工だけで、
木材を組み上げる技術、欄間や大和天井に見られる繊細な技法を
駆使した細工も棟梁の腕の自慢どころだ。
「いくつも完成見学会に行きましたが、〈馬場住宅〉さんの家の中で流れる空気が、
いちばん良いと感じたんです」
「厳選された国産素材で造る、風土に合った建物を」というこだわりも、
工務店選びの決め手となった。
間取りを考えるのが好きなこともあり、Iさんは自ら何度も図面を引いたそう。
「幼少の頃から慣れ親しんできた住み心地良さを、新居でも感じたい」と、
木の家であることや家族がくつろぐリビングを畳にすること、
キッチンをほかと独立させることにもこだわった。
生活感が出やすいキッチンは、別空間として設えているので、
来客の目を気にすることもない。
カウンターや食器棚も、雰囲気に合わせて〈馬場住宅〉で制作した。
背の高い奥さんに合わせて、一番使いやすい高さに設定したこだわりのカウンターには、
大好きな障子のスタイルにも通じる半透明の引き戸を組み合わせた。
ご主人がこだわったという、堂々と風格のある土間縁は、I邸の顔とも言うべき印象深い空間。
例え家族の趣味やライフスタイルが変化しても、懐深く受け入れてくれるマルチなスペースだ。
屋内でありながら、足もとを水で気軽に洗い流すことも可能だ。
「お客様が家にあがらなくてもゆっくり話せるし、
歳をとってからも夫婦でお茶を飲める縁側としても利用できます。
皆が集まってくる賑やかな家になれば」とIさんの顔もほころぶ。
私がココに決めた理由
心地よい空気が流れる大満足な家になりました
木を使った家はたくさんありますが、家の中の空気がよかったのが決め手になりました。
構造材の大きさや、素材へのこだわり、塗り壁の美しさにもひかれました。
担当さんに「気づいたことは、施工中でもその時に教えて下さい」と
言っていただけたのもよかったですね。
妥協せず、満足できる家になりました。
ながさき家づくりの本vol.14より。