床に座って生活を楽しむ30代夫婦が建てた和の住まい
玄関を開けると、吹き抜け土間に置かれた火鉢のやわらかい暖かさにふっと癒される。
ここは土間を介してお父様との住居を分ける二世帯住宅だ。
構造材から仕上げ材までその9割が国産杉で造られた住まいは、
独特の控えめな薫りが家中を包み込む。
馬場住宅といえば『木組みの和風住宅』。
「施工はほぼおまかせ」という施主が多い中、
「ここは木の種類、窓の位置から建具のサイズまで
ご夫婦と一緒に造り上げた家なんです」
「京都・昭和・和モダン」がご夫婦の好みだけあって、
この家には「茶の間」があって、「椅子」がどこにも見あたらない。
「座って生活する」ことを基本とした目線の低さにもこだわって
茶の間の目線に合わせてキッチンも1段さげたのだとか。
あえて老化予防にバリアフリーにしない発想から生まれた
さまざまな段差のある家づくりには脱帽ものだ。
私がココに決めた理由
施工力とセンスと安心感で決めました
家づくりの計画はすでに5年も前から始めていましたし、
貯めたスクラップは100枚以上とかなり知識は豊富でした(笑)。
そんな中、さまざまな工務店さんとお会いしましたが、
施工力はあるけどイメージが伝わらないなど常にジレンマがありました。
そんな時出会った馬場住宅さんは
担当して下さったのが社長さんの息子さんという安心感もありましたし、
センスを共有できたことが選んだ決め手となりました。
ながさき家づくりの本vol.13より。