以前お伝えした製材編 ブログ「こだわりの構造材を製材してきました」
先日、事務所横の木材置き場に運搬されてきました。
当日はあいにくの雨天時だったため写真に収めれませんでしたが、
こちらに届いてから行う作業が、
「①材料の整理」「②皮ハギ」「③割れ止め」「④桟積み」「⑤乾燥」
①整理
これまで乾燥させてきた材料の移動や仕分けを行い、
新しい材料と保管場所を分ける必要があります。
日付も明記してあるため、管理もできておりますが見た目でも違いはよくわかります。
②皮ハギ
主にカウンターや棚板用に製材されてきた材料には、
丸太から製材されたままの状態で来るため、先に皮をはいでおく必要があります。
皮には湿気やヤニが含まれていて害虫が好みます。
そのため害虫予防や乾燥時間の短縮にも繋がります。
非常に手間のかかる大変な作業ですが、より素材への大切さを確認でき、
いざ材料を使用する際により良い綺麗な仕事を心がけることに繋がっています。
大きな板の際には機械で行うこともあります。
10枚くらいだとまだいいのですが、数十枚から百枚を超える時もあります。
③割れ止め
カウンター用などの厚い板で幅が広い材料には割れ止めを施します。
製材してきた木材はまだまだ多くの水分を含んでおり
これから数ヶ月かけて乾燥していくのですが、
その際に割れてしまうこともあり、製品としてできない場合があります。
今のうちにできることをしておくことも大切なことであり、
これも現場で使用する際に生きてきます。
④桟積み⑤乾燥
今回届いた材料はまとめて乾燥させます。
程よい隙間を板と板の間に設け、自然乾燥させていきます。
期間は板の厚みによって違いますが6ヶ月から1年ほどです。
これまでの作業期間はとても大変で
職人の誰もが嫌がる工程の一つかもしれません。
私もどちらかといえば苦手でした。
ただ、これを行うことでより木への扱いや対応がわかってきたので、
大工にとって素材を一から製材して仕上げまで関わることができ、
自社大工は皆、材料を大切に扱うことも会社の強みになっています。
機会があれば一度、事務所にも遊びにいらしてみてください。